
【楽しく知育連載】子どもと楽しむ夏の知育工作 |おうちで簡単!「プラ板風鈴」の作り方
3.na
今年の夏休みはいかがお過ごしですか?今回は「作って楽しい、飾ってうれしい、音で癒される」そんな「プラ板風鈴」をご紹介します。ぜひ親子で作ってみてはいかがでしょうか?

「知育」とは、子どもの考える力やものごとを理解する力を、遊びや体験を通して楽しく育てていくことです。
例えば、絵本を読む(言葉の力や想像力を育てる)・パズルをする(考える力を育てる)なども、知育のひとつ。
「知育を取り入れたいけど、何をしたら良いかわからない…」
「どんなことが知育につながるのかわからない…」
そんなママたちのお声におこたえするのが、「ARCH DAYS×楽しく知育」連載です。
子どもたちと一緒に、楽しく知育を取り入れてみませんか?
暑い夏に涼やかな音を。夏におすすめ「プラ板風鈴」
夏になると聞こえてくる、風鈴の優しい音色。
今回は、そんな風鈴をおうちで手作りできる「プラ板風鈴」の作り方をご紹介します。
プラ板で作った風鈴
使うものは、100均でも手に入る「プラ板」。
子どもと一緒にお絵描きして、トースターでチンするだけで、あっという間に世界で一つだけの風鈴ができちゃいます◎
ぜひ「プラ板風鈴」を、子どもと一緒に作ってみてくださいね。
▼今回アイディアを教えてくれたのは
3.naさん
小学校の教員として7年間勤務した後、妊娠・出産を経て、今は女の子と男の子、2児のママをしています。
教員として培った「知育」や「教育」の視点を活かし、ママと子どもが一緒に楽しめる時間を提案・発信するキュレーター/ライターとして活動しています。
▼「知育」連載その他のコラムはこちら
プラ板風鈴ってどんなもの?
プラ板とは、プラスチックの薄いシートのこと。
子どもが描いた絵が、トースターで加熱することによって、小さく、厚く、しっかりしたプラスチック素材に変化します。
そのプラ板を、糸やビーズを通して吊るすと、プラ板同士が当たって「カラカラ」と優しい音が鳴る風鈴に。
窓辺や玄関、エアコンの風が当たるところに吊るすだけで、夏らしいかわいい音が楽しめます!
風鈴の音が、子どもの感性を刺激する理由
①「音の変化に耳を澄ませる経験になる
風鈴の音は、風の強さや方向によって、音が微妙に変化します。
子どもは、その違いに自然と気が付き「なんで今日は高い音がするの?」「さっきより長く鳴っている!」と、音への感性や観察力が育まれます。
②自然とのつながりを感じられる
風鈴は、風が吹いたときだけ音が鳴ります。
子どもは、「風が通った」「外は暑いかな?」など、見えない自然(風・季節)を感じる感受性が育ちます。
③音が鳴る仕組みへの興味が生まれる
「なんで音が鳴るの?」「どこがぶつかっているの?」と、音が出る仕組みに目を向けることで科学的な視点も芽生えます。
後の、理科的な学びへの興味につながる第一歩です。
プラ板風鈴の作り方
用意するもの
- プラ板(100均にて購入)
- 油性ペン
- はさみ
- 穴あけパンチ
- 糸(100均にて購入)
- ビーズ(100均にて購入)
- トップコート(結び目をほどけにくくするため)
- 吊るす土台(今回は、プラスチックコップを使用。)
01プラ板を切って、穴をあける
プラ板をハサミでカットし、糸を通すための穴をパンチであけておきます。
(※この穴がないと組み立てられないので、忘れずに!!)
丸や四角以外の形を作りたい場合は、プラ板に下書きをしてから切ると良いですね!
プラ板は焼くと縮み、元の大きさの約1/4程度になるので小さくしすぎないのがコツ。逆にあまり大きすぎると、反り上がった端同士がくっついてしまうことがあるため、10×10cm程度に収まるようにカットするのがおすすめです。
5歳がプラ板を切ることに挑戦!
02好きな絵を描こう
プラ板に好きな模様やキャラクターを描きます。
油性ペンでしっかり描くのがコツ。色は縮むと濃くなるので薄めでもOK!
※裏から描くときは、文字や顔は反転するので注意してくださいね。
好きな色を集めて想像力豊かに
- プラ板を切るときに、「力がいるから大変だ〜!」と一生懸命切っていました。
- 紙と違って描くときにツルツルしてる〜!とプラ板の感触も楽しんでいました。
03トースターで加熱
アルミホイルの上にのせて、トースターで加熱します。
プラ板が縮み、ゆがんだ後に平らになります。
(※焼いた後すぐ厚みのあるもので上から抑えると綺麗な平らになります。)
火傷に注意してくださいね。
(※時間やワット数などは、各プラ板の説明をご覧ください。)
04並び方を決めて、組み立てて完成!
どの順番で通すのか、子どもと一緒に決めてみてください。
子どもによっては、「この下にはこれを配置したい」というストーリーを考えながらつくっている子もいるので、尊重しながら進めるのも大事なこと。
付ける順番が決まったら、糸にプラ板やビーズを通し、プラスチックコップに付ければ完成!
その際、結び目のところにトップコートを塗ると、ずれたり緩んだりしないので、通しやすいと思います。
音が鳴るように、パーツが少しぶつかる長さに調整すると◎
- プラ板をトースターで加熱した際に、熱で小さくなっていく様子を不思議そうに観察していました。
- 今回5歳2人と2歳1人が挑戦したのですが、並び順はこう!と、こだわって決めるタイプの子もいれば、並び順はママが決めていいよ〜!という子もいたりと、子どものタイプによって違っていて面白かったです。
年齢別のアレンジを!
- 2歳~ :加熱したプラ板に、色を塗ったり、透けるシールを貼ったりしても、光の透け方や色の重なりを楽しめておすすめ◎
- 4~5歳:デザインを自分で考えさせる・切ることにも挑戦!
- 小学生 :一人で制作。複数個を組み合わせた風鈴も楽しい。(トースターのときは必ず見守りましょうね。)
「プラ板風鈴作り」の知育ポイント
今回ご紹介した「プラ板風鈴作り」は、感性だけでなく様々な力を伸ばすきっかけになります。
いったいどんな力が知育とつながるの?と、気になるママのために、4つのポイントをにまとめました!
- プラスチックに絵を描く経験 → 紙と鉛筆とは異なる、手先の力の入れ方 / 絵を描くことでの想像力や表現力
- 色を塗る・切る → 手先の器用さ / 集中力
- 音を聴く → 感性・五感を刺激
- 組み立てる → 論理的思考・試行錯誤
5歳の子どもたちも、完成したプラ板風鈴を見て、「カラカラ鳴っていい音だね~!」「色が透けててきれいだね!」「外の光がまぶしいな」…など、音や自然に目を向けていました。
作っている最中も、プラ板に絵を描く経験がなかなかなかったので、「ツルツルして難しいよ」「この色とこの色、混ぜるときれいだよ」と、楽しみながら作ることができました。
プラ板風鈴を作って、親子で涼やかな音を感じよう
いかがでしたか?
風鈴の音に耳を澄ませ、風や夏の暑い日差しを感じる。
そんな子どもたちの小さな気づきが、感性を育てます。
プラ板風鈴を通して、毎日の中で「風が吹いている!」「鳴った!」と自然への興味も広がります。
「作って、飾って、楽しい」
夏にしかできない、五感を使った知育時間を、ぜひ親子で味わってくださいね。
▼「知育」のアイディアはこちらにも!
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