海外おうち時間の過ごし方【アリゾナ編】
STAY HOME TOGETHER Vol.4
新型コロナウィルスの影響で日本だけでなく、いま世界中が自粛生活に。
「STAY HOME TOGETHER」をコンセプトに、世界各地に在住中のクリエイターさんやパーティープランナーさんたちが、現地でのおうち時間をどう過ごされているのかをクローズアップしてお伝えします。
米アリゾナの「ソーシャル・ディスタンス」ライフ
ARCH DAYSでおなじみ米国在住の空間デザイナー「Creative Party Studio」のKeikoさんは2児のママ。
アメリカ南西部に位置し、グランドキャニオン国立公園など山と砂漠を含む広大な大自然を誇るアリゾナ州に在住。
そんなKeikoさんに、3月から自宅待機命令が発令となっているアリゾナでの「ソーシャル・ディスタンス」ライフの様子を伺いました。
子どもたちの学習はどうしてるの?
13歳と8歳の女の子のママでもあるKeikoさん。
平日の午前中は、毎週現地校から届く臨時休校に伴いオンラインで授業を行う「Distance Learning(ディスタンス・ラーニング」の課題を元にパパが子供たちの勉強に付き合い、午後は毎週日本語学校から送られてくるその週の課題をKeikoさんが教える時間。
中学生の長女の方は先生からの連絡を直接受け取り、学習も1人でする内容なので随分と助かっているそう。
小学生の次女の場合、やはり基本的には親がつきっきり。
アメリカは日ごろから学校に通学せずに家庭に拠点を置いて学習を行う「ホームスクーリング」制度が充実。
現状のままだと更に充実した自宅学習が導入されることが予測されており、実際に娘さんたちの学校も「Google Classroom」という自宅学習カリキュラムを試み中。
日々変化する子育ての仕方に、親も社会も順応していかないといけないと痛感しているそうです。
平日はきちんとスケジュールをたてる
おうちの中では平日の月曜から金曜のあいだ、
子供:9時半〜15時がお勉強タイム
夫婦:10時〜17時が就業時間
と大まかな時間を決めて過ごしているそう。きちんと時間を設定しておくことで、ダラダラとした無駄な時間を排除して効率良い一日を過ごすように。
1週間の目標を達成するための予定表で効率UP
ご夫婦で取り入れているのがベストセラー本『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著)が推奨する、1週間の目標立てとそれを達成するための予定表を作る手法。
家で過ごす日々が、毎日週末のように過ごさないで済むようになって無意味な時間が圧倒的に減ったとか。
同じく子供たちにも、この有り余った自粛期間をどう自主的に有意義に過ごせるか? 習慣化してほしくて自作した「Weekly Scheduleシート」に毎週月曜日に書いてもらっているそう。
小学校低学年の娘さんはまだ1週間の計画を自分で立てるのは難しいので、毎日なににどれだけの時間を使ったかを把握できるようにやったことをその都度、カテゴライズ(勉強、TVやiPadなどのスクリーンタイム、読書、手伝い、遊び)して可視化を。
更には「勉強+読書した時間」だけスクリーンタイムができるシステムに。
放っておくと気が付いたら子どもはいつまでもiPadやテレビ、ゲームばかり・・・なんていう悩みは日本でも同じですよね。
iPad「ProCreate」アプリを活用
中学生の娘さんは自粛生活の中でiPadを使ったProcreateのアプリで絵を描くことを覚えたそう。
使い方はインターネットで検索しながら使い方を調べては何度もやり直したり、カリグラフィーも書いては消してを繰り返しているうちに数週間でお店で売られているようなおしゃれなポストカードを作れるまでに上達。
子ども部屋を一緒にリメイク
小学生となり少しだけお姉さんらしくなった次女とは、親子で使わなくなったおもちゃを片付けてお部屋をリメイクしたそう。
娘さんが選んだ写真をプリントアウトして、おうちにあった毛糸とクリップで写真ガーランドをDIY。
ダラー・ストア(日本でいう100円ショップ)で見つけたストリング・ライトと一緒に壁に飾るだけで本人も大喜び、そしてお部屋もスッキリ。
親子DIYした写真ガーランド
「女の子は、月齢よりも少し上のことをさせてあげると俄然やる気を出して、急に凛としますね。」(Keikoさん)
子どもたち楽しむ手作り料理
自粛生活となって、2人の娘さんと一緒に子供でも作れる料理タイムを楽しむように。
フレンチトーストとクレープはひとりでできる作業も多く、1度出来たことで自信がついて2度目は2人だけで作ってくれたそう。
他にもクッキーやイチゴ飴も。
特別なお皿を使って苺も一緒に盛りつけたり、テーブルクロスを敷いたりと、普段は慌ただしくてできない手間を少し加えるだけで「ティータイムみたいだね」っと子供たちも大喜び。
ちなみにレシピは、「(作りたい料理名)」+「殿堂入り」で検索すると失敗しない美味しいレシピが出てくるので、何を作るときもお役立ちだとか。
アリゾナで、自粛となって一番不便に感じたことは?
アメリカで自粛生活を続けているKeikoさんに伺いました
アリゾナでは、中国から発症したという風評被害から日本食料品店などのアジアン・マーケットへ対する批判や怖い噂が発生しました。
家族からもしばらくは行かないで欲しいとの願いもあって、マーケットでお買い物ができず日本食ならではの食材を買いにいけなくなったのが不便です。
https://www.pinterest.jp/pin/531776668500162110/
いまは普通のスーパーで手に入る現地野菜を試行錯誤しながら、レパートリーの少ない自炊をしています(笑)
逆にアリゾナだったから良かったなとかんじることは?
アリゾナは都会もあればサボテンが生える開けた広場や公園も多く、とても住みやすい土地です。
気分転換にサイクリングをしたり、トレッキングコースをウォーキングしたり、それでも道中で誰ともすれ違うことなくできるのもありがたいポイント。
そしてサイクリングが盛んなアリゾナでは自粛生活となって自転車の売り切れが続出し、お手頃なものは1ヶ月待ちになったほどです。
おうち時間の生活向上のきっかけに
今までの生活では子供たちは学校があり、習い事があり、お友達とのプレイデートに時間を費やしてばかり。
忙しくて家の中での生活の向上になかなか手が出せないでいましたが、ゆったりした気持ちで子供と向き合って実践できていることに関しては良い機会だったなと思っています。
思いは同じ、世界のおうち時間
いかがでしたか? Keikoさんとご家族のアリゾナ「ソーシャル・ディスタンス」ライフ。
日本で過ごすおうち時間の中、取り入れたくなるアイディアや共感できることも多いはず。
みなさまのおうち時間も、少しでも充実したものとなりますように。
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ARCH DAYS編集部
Y
NY生まれ 料理好き DIY好き
2人(男・女)の子持ちママとしても日々奮闘中。