海外おうち時間の過ごし方【カリフォルニア編】
STAY HOME TOGETHER Vol.2
新型コロナウィルスの影響で日本だけでなく、いま世界中が自粛生活に。
「STAY HOME TOGETHER」をコンセプトに、世界各地に在住中のクリエイターさんやパーティープランナーさんたちが、現地でのおうち時間をどう過ごされているのかをクローズアップしてお伝えします。
米カリフォルニアの「ソーシャル・ディスタンス」ライフ
ARCH DAYSでおなじみの海外在住パーティープランナー「mon petit lion」は2児のママ。
実は3年半のモロッコ・ライフを経て昨年から家族でアメリカ・カリフォルニア州にて新生活をスタート。
そんなmon petit lionさんに、現在外出禁止となっているカリフォルニアでの「ソーシャル・ディスタンス」ライフの様子を伺いました。
自宅待機期間の過ごし方
外出禁止令となってからお子さんのおうち時間の過ごし方は絵を描いたり工作したり、キッチンでママとピザやクッキー作りなど。
数週間前には遂に近所の公園やハイキングコースも閉鎖となったため、お散歩に出かけたりお庭に出て外遊びをして過ごしているそう。
おうち時間のおすすめはピザ作り。ピザ生地の上に各自 自分好みの材料を乗せて焼き上げるので、子どもも楽しいし家族で盛り上がる時間とのこと。
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ちなみに現地のお友達は工作やクッキング以外にも親子でヨガをしたり「ママの顔にメイク」遊びを楽しんでいるそう。
https://www.pinterest.jp/pin/101753272813464878/
おうち時間はDIYなどのアクティビティで楽しむ
ここではアメリカでのおうち時間で実際にmon petit lionさんやお友達によって作られた作品をご紹介。
①リボンオブジェ
お庭で拾った木の枝に、お家にあったリボンを結びつけるだけで完成。
紐をつければかわいいインテリアとして活躍。
「おうち時間で作った作品」としても思い出に残りそう。
② 油絵風!お絵描きアクリル絵の具
アクリル絵の具にあえて水を足さずに、そのままキャンバスに塗りつけていくと油絵みたいな雰囲気になって◎
テーブルや床にビニールシートやごみ袋を広げて、おうちでペイントを楽しむキッズが急増中。
③ アクション・ペインティング
二ューヨーク近代美術館(MoMA)で購入した抽象表現主義の代表アーティストJackson Pollockが使っているアート手法 “Action Painting“に挑戦できるキットを使ったお絵描き。
MOMAで購入したアクションペインティングキット
アクション・ペインティングとは高さを変えて絵の具を垂らしたり、絵の具をつけた棒をスピードを変えて振って散らしたり、身体の動きを使って完成させるアートのこと。
アクリル絵の具+お好みの道具があればできます。(キットには木の棒、スポイドが入っているそう)
アクションペインティングキットを使って作った作品。
もちろん子供にやらせると汚れるのは覚悟ですが、仕上がる作品は思い出に残ること必至。
布に書いた絵は7歳の息子さんの作品、こうやってリビングに飾ると立派なアート作品に。
④ Thank you ポスター
アメリカでは新型コロナ感染状況下で命を張って働いてくれている人へ感謝の意を示す流れができています。
息子さんの学校のアートの宿題で「ありがとう」を伝える絵を描こうという課題があり、彼は日々荷物を届けてくれる配達員の人に向けて制作。
早速、宿題の作品はお家の玄関の見える位置に貼ったそう。
病院関係者、スーパーの人、配達員の人たちなど、たくさんの「ありがとう」を届けたい人々がいるのは世界共通の思いですね。
お家での学習はどうしてるの?
アメリカでは、臨時休校に入りオンラインで授業を行う「Distance Learning(ディスタンス・ラーニング」が主流に。
カリフォルニアではすでに8月の(アメリカの)新学期まで学校が閉鎖されることが決まっており、4月から公立小学校のオンライン授業が本格化。
地域や担任の先生によって全くやり方が違うので一概には言えないそうですが、小学一年生の息子さんは毎朝20-30分のZoomを利用したオンラインクラス朝礼。
学校の学習システムを使って算数・国語・副教科など合わせて約1時間半の先生の録画授業配信。そして約2時間分の宿題が毎日送られてくるそう。
週に一度は勉強の進捗状況を把握するため先生とのオンラインミーティングも。
子どもにとっては先生をはじめクラスメートと少しでも顔を合わせてのコミュニケーションは安心する時間でしょうね。
さらにお子さまが通っている学校が契約している学習アプリを使って読書や算数の勉強を進めているそう。
ちなみに学校で使っているのは「Epic!」という読書アプリ。
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読み聞かせ機能があったり教育的な動画も沢山配信されていて、英語を勉強したいキッズにはおすすめのアプリだそう。
ママ友ネットワークで情報をシェア
そしてどこの国でもやっぱりママ友は最強の味方であり心強いネットワーク、友達同士で情報をシェアし合いながら様々な情報を入手しているそう。
ここでは幾つか海外の子供向けコンテンツをご紹介。
キッズヨガ
アメリカでは幼稚園などでもキッズヨガが頻繁に子供の運動として取り入れられているので、すぐにママ友から送られてきたのはこのキッズ向けヨガ動画のリンク。
YouTube video by Cosmic Kids Yoga
無料お絵描きレッスン
人気イラストレーターWendy Macによるキッズ向けオンラインお絵描きレッスン。
Wendyさんはアメリカの外出禁止令以降、学校に行けない子供たちのために、平日の午前中に30分のオンラインお絵描きレッスンを毎日インスタグラムアカウントでライブ配信中。
過去のレッスンはYouTubeにて閲覧可能で、彼女のキャラクターもすごく明るくて面白く、子どもたちに大人気だそう。
スミソニアン博物館のバーチャルツアー
映画『ナイト・ミュージアム2』の舞台にもなったアメリカを代表する自然史博物館の「スミソニアン博物館」。
スミソニアン博物館公式ページからバーチャルツアーが体験できるそう。
他にも「ナショナルジオグラフィック」のキッズ向け公式サイトや、カリフォルニア科学センターのスタッフがライブ配信する「Stuck at Home Science(おうちでできる実験)」、人気絵本シリーズ「グラファロ」の著者とイラストレーターによるキッズ向けコロナ解説ウェブ絵本など、おうちで過ごす子どもたちに向けた充実コンテンツが続々登場。
自粛となって一番不便に感じたことは?
カリフォルニアで自粛生活を続けているmon petit lionさんに直面しているお悩みと、その改善策を伺いました。
子供達のストレス発散方法を考えること
海外に限ったことではありませんが、大変に感じることは
・学校がない
・公園で遊べない
・お友達と遊べない
という状況の中、子供の勉強をみたり子供達のストレス発散方法を考えること。
改善方法として
・自分の時間を諦めて、午前中はとことん子供の勉強に付き合う
・お菓子作りやお絵かきなど子供と一緒にアクティビティをする
・パティオでご飯を食べて、非日常感を楽しんでみる
・散歩、サッカー、サイクリングなどお外でアクティビティをする
近所のお友達と文通アイディア
息子は歩いて3分くらいの近所の学校の友達と文通をしていて、簡単な一言とお互いのクラフトを交換したり楽しそうです。
普段は近所ですぐに会える距離、でも今はあえてデジタル文通でコミュニケーションを。
子供が描いた手紙や作ったクラフトを親同士写真で送り合ってます。
3食の食事づくり
やっぱりどこに住んでいても世界のママたちのお悩みは毎日3食の食事作り。
たまには料理の手抜きでストレス軽減を。
日本でも発売されているようですがアメリカではマルチ電気圧力鍋「Instant Pot(インスタントポット)」が大流行中です。
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とりあえず材料を入れてボタンを押したらお料理ができるというワンポット・1品料理を作っています。
食事のテイクアウト
こちらではレストラン店内で食事することは認められていませんが、地元のレストランを応援する意味でもテイクアウトが充実しています。
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ドライブスルー形式のテイクアウトも多々採用されており、基本的に店員さんもマスクに手袋。
メニューや人のクレジットカードには素手で触らない徹底ぶりです。
おうちにある紙皿を使う
3食の食事作りに続くごはんの後片づけ。
毎日の食器洗い量が多くてストレスだったので、ピクニックと称しておうちにある紙皿を多用してます。
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もちろんエコ的には新たに購入などはあまりおすすめできませんが、キッズパーティーなどで余っておうちに眠っている紙皿などをここで使うのは◎
お買い物
お買い物に関してはどこも入場人数規制などで外に2メートル間隔で列を作り、10分ー1時間くらい待ってからお店に入る状況です。
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不便といえば不便ですが、少しづつ品切れも改善されてきており、秩序が今のところ保たれているので仕方ないなと許容範囲内のストレスです。
カリフォルニアだったから良かったなとかんじることは?
やっぱり気候と自然
私が住んでいるところは都会より少し郊外のため、緑に囲まれておりお散歩時などリスやウサギなどの野生小動物と遭遇できて心が癒やされます。
日照時間も長いので、太陽光と新鮮な空気を感じるだけでストレス発散ができます。
みんなの前向きな姿勢
他国でもそうかもしれませんが、学校や習い事からのメールをはじめ様々な記事で目にするのは、この困難な状況に対する「皆で協力して乗り切ろう」という前向きな声がけと取り組み。
感心したのは、先生から「ストレスとはどういうものか」また「ストレスを感じたら体がどういう反応を示すのか」を子供向けにゲーム、歌、イラストを交えながら説明し、子供達が自分の感情を理解しコントロールしやすくするためのアドバイス授業が配信されてきたこと。
その後、先生との一対一でのオンラインミーティングでは、子供が内容を理解しているか、実際気持ちや体は大丈夫かとしっかり確認。
毎日の朝礼でも勉強だけでなく「先生と子供たちは心も繫がっているよ、大変な時だけどクラスみんなで頑張ろうね。」という助け合い、前向き姿勢が印象的です。
思いは同じ、世界のおうち時間
いかがでしたか?
mon petit lionさんのカリフォルニア「ソーシャル・ディスタンス」ライフ。
日本で過ごすおうち時間のヒントや、共感できることも多いはず。
みなさまのおうち時間が、少しでも充実したものとなりますように。
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ARCH DAYS編集部
Y
NY生まれ 料理好き DIY好き
2人(男・女)の子持ちママとしても日々奮闘中。