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気になる海外「クリスマス」の過ごし方|Vol.2 ドイツ

気になる海外「クリスマス」の過ごし方|Vol.2 ドイツ
by ARCH DAYS編集部

海外のクリスマスってみんなどう過ごしてるんだろう?現地在住ママたちに聞く「おうちクリスマス」の海外編、Vol.2はドイツ。意外と知られていない、ドイツならではのクリスマス文化をご紹介します。

 

ことしの年末年始は帰省や海外旅行はせず、おうちでゆっくり過ごす方が多いのでは?

気になる海外の「クリスマス」を覗き見して旅気分を味わいながら、今年の「おうちクリスマス」のヒントもきっと見つかるはず。

ドイツ人にとってクリスマスは一大イベント

ドイツは何百年にもわたり地域ごとの伝統が受け継がれているほど、クリスマスをとても大事にする国。

 

各地でクリスマスマーケットが行われ街全体が盛大なクリスマスムードに包まれるドイツ在住のMinty Event Decorさんに、現地での様子をうかがいました。

 

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世界一有名なクリスマスマーケット

10月の終わりごろから店頭にクリスマス用のチョコレートが販売され、どこよりも早くクリスマスモードになるドイツ。

 

Minty Event Decorさんの住むニュルンベルク(Nürnberg)は、世界で最も有名な「クリスマスマーケット(Christkindelmarkt)」が行われる街。

 

アドベントの第1日曜日前の金曜日から12月24日まで行われ、地元の人から観光客で多いに賑わうのだそう。

 

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☑ハート型のとっても可愛いワッフルもドイツならでは!

 

☑クリスマスマーケット(Christkindelmarkt)

 

ドイツの三大クリスマスマーケットの1つである「ニュンベルク」のクリスマスマーケット。

 

中世そのままの雰囲気を残した街の中に、伝統菓子やドイツの名物グルメ、クリスマスオーナメントなどを売る180を超える屋台がずらっと建ち並ぶのだそう。

 

クリスマス一色に彩られたマーケットは、まるでおもちゃ箱をひっくり返したかのような夢のような世界なんだとか。

 

クリスマス時期のドイツ、街中の雰囲気は?

11月中旬ごろから旧市街はクリスマス用にデコレーションが施されます。

 

アメリカほど派手な飾り付けはなく至ってシンプルですが、教会などがある中央広場がライトアップされる風景はとても迫力があります。

 

https://www.pinterest.jp/pin/385057836875127825/

 

店頭にはクリスマス飾りが施され、町全体がクリスマス一色に。

 

クリスマスならではのアイテムやお菓子などがたくさん並び、歴史ある街の雰囲気も相まってとても素敵な雰囲気になります。

 

 

☑くるみ割り人形が出迎えてくれるお店

 

☑お店のショーウィンドウもクリスマス一色に

 

子どものためのクリスマスマーケット

ニュンベルクには大人用のクリスマスマーケットとは別に、子供たちが楽しめるスペースを設けたKinderweihnachtsmarkt (Children’s Christmas market) もあるんです。

 

チケットを買い乗り物に乗って楽しんだり、子どもたちも楽しめるスペースがあるのは素敵ですよね。

 

まるで夢のような世界に毎年子どもたちは大喜び。

 

☑子ども用のメリーゴーラウンド

 

ドイツならではのクリスマス文化

ドイツでは「サンタクロース」より有名な「聖ニコラウス」?

実はドイツには私たちのイメージする一般的な「サンタクロース」よりも、「聖ニコラウス」という赤いマントと金の棒を持つ白髭の聖人が存在するのだそう。

 

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☑聖ニコラウスとは

4世紀ごろに実在した人物で、サンタクロースの起源となった人物とも言われているそう。

 

司祭であったニコラウスはとても慈悲深く、貧しい人々を援助したくさんの人から厚い信頼を得ていたのだとか。

 

ある時、貧しさに苦しんでいる三姉妹の存在を知ったニコラウスは、夜中にその家を訪れ金貨を投げ入れました。

このとき暖炉横に下げられていた靴下に金貨が入り、おかげで家族は貧しさのあまり娘を見売りに出さずに済んだ、という逸話が残されています。

 

そんな逸話が起源となりドイツでは12月6日の朝起きると、靴または靴下にプレゼントが入っている、という可愛らしい習慣が今でもあるのだそう。

 

この日はお父さんやお母さんがこっそり子供の靴の中にフルーツやナッツを入れ、幼稚園や小学校ではニコラウスの日に向けてクラフトを作ったりします。(Minty Event Decor)

 

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☑ニコラウスの日に行われたご近所さんのホームパーティーではおじいちゃんがニコラウスに変身して登場!

 

クリスマスの天使クリストキント(Christus-Kind)

クリストキント(Christus-Kind)とは主にドイツ南部に伝わる「クリスマスの天使」のこと。

 

名前は「幼いキリスト」を意味しますが、その姿は長い金髪の髪と羽が特徴的な女性。ドイツ南部では、サンタではなくクリストキントがクリスマスにプレゼントを運んでくると言われています。

 

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ニュルンベルクのクリスマスマーケットは別名「クリストキントマーケット」とも呼ばれており、ミュンヘンなどドイツのバイエルン州においてサンタより重要な役割を果たします。(Minty Event Decor)

 

☑スーパーで売られているエンジェルのチョコレート

 

☑屋台にはエンジェルのアイシングクッキーも

 

ドイツのおうちクリスマス、飾り付けはどうしてる?

クリスマスツリー

ツリーはどこのお家も飾ります。

 

ドイツでは一般的には新鮮なもみの木を使用しますが、近年はアーティフィシャルなクリスマスツリーやシンプルなスタイルのものも人気です。

 

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クリスマス定番カラーのオーナメントの他にも、自然の温かみが感じられる木製のオーナメントも近年は人気で、クリスマスマーケットでもよく目にします。

 

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ミニマルなデコレーションが人気

ドイツでは自然のものを取り入れたデコレーションが人気です。

 

アメリカなどの煌びやかな飾り付けとはまた違い、木や植物の素材をそのまま生かしたオーナメントやアイテムが好まれます。

 

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クリスマスピラミッド

「クリスマスピラミッド」はドイツの伝統的な木製の装飾品で、一家に一つはある定番デコレーション。

 

立てつけられたロウソクに火を灯すと、上部の羽根やメリーゴーラウンド状になっている部分が回る仕掛けになっています。

 

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クレイオーナメント

紙粘土を使った手作りオーナメントも楽しみます。

小さいお子さんがいるご家庭では人気のあるアクティビティです。

 

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▽紙粘土のオーナメントの作り方はコチラ

紙粘土でクリスマスを彩ろう♪5STEPクレイオーナメントの作り方

クリスマスDIY

クリスマス恒例のDIYや過ごし方って?

アドベントカレンダー

12月1日から25日のクリスマスまでを毎日カウントダウンしていく「アドベントカレンダー」。

 

ドイツではこの時期にアドベントカレンダーを楽しむのが定番で、チョコレートやおもちゃ、コスメなど様々なアイテムで作られたアドベントカレンダーが豊富に販売されています。

 

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DIYで世界に一つしかないアドベントカレンダーを作るのもおすすめですよ。

 

 

アドベントクランツ

クリスマスまでの4週、日曜日に1本ずつ新しいキャンドルに火を灯しキリスト誕生の日までを待ちわびながらお祝いする「アドベントクランツ」もクリスマスの定番です。

 

アドベントクランツ

 

日曜日が来るごとにキャンドルに火を灯し、各家庭でクリスマスまでの時間を楽しむとっても素敵なイベントなんです。

 

 

ドイツの定番クリスマスグルメ

クリスマスクッキー

ドイツでは三日月や星形などのクッキーを、クリスマスまでの間少しずつ食べて楽しむ習慣があります。

 

軽くてサクサクした食感のクッキーはつい食べ過ぎてしまうくらい美味しいんです。

 

大人も子どもも大好きなクリスマスの定番おやつです。

 

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シュトーレン

ドライフルーツやナッツが入った焼き菓子で、薄く切って少しずつ楽しみます。

 

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大抵の人はお店で購入しますが、ご近所のおばあちゃんによると昔は1キロくらいのシュトーレンを街のパン屋さんに持っていき、焼いてもらったとか!

 

それほど昔から愛されている、ドイツでは定番の焼き菓子なんです。

 

グリューワイン

オレンジやシナモンなどのスパイスの入ったホットワイン。

 

各街で毎年オリジナルのカップを出していて、返却するとカップ代が1、2ユーロ戻ってきます。

 

飲み終わった後そのまま持ち帰ることもでき、ドイツらしい可愛いデザインのカップはお土産としても人気です。

 

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毎年いろんなデザインが出るので、思わず集めたくなる可愛さ。

 

クリスマスマーケットへ行く際は是非集めてみて下さいね!(Minty Event Decor)

 

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ジンジャーブレッド、ナッツ

屋台で売られている「ジンジャーブレッド」菓子や「ナッツ」もクリスマスの定番。

 

クリスマスマーケットにずらっと並ぶ光景は圧巻。クリスマスシーズンの到来を知らせてくれます。

 

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今年のクリスマスはどう過ごす?

コロナの影響で、今年のクリスマスは例年とは大きく異なります。

 

・クリスマスマーケットの中止

・2家族以上の集まりは禁止(14歳以下の子供は含まず、5人までならOK)

・不要な外出は控える(今年は外でのクリスマスショッピングを控え、皆オンラインで買い物をしています)

 

ドイツは基本的に家族と過ごすクリスマスが定番ですが、例年以上に家族とシンプルなクリスマスを迎えることになりそうです。

 

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自宅にいる時間が多いからこそ、DIYデコレーションをしたり子どもとクッキーを焼いて楽しむ家庭が多くなりそうです。

ミニマルなクリスマスの過ごし方、そして引き算した新しい形のクリスマスデコレーションを楽しむスタイルへと変化しつつあるなと感じています。(Minty Event Decor)

 

 

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A

昔からバースデーやクリスマスなど身近なイベントをプロデュースするのが大好き。サンフランシスコに一年住んでいた経験もあり、海外の可愛い情報を集めるのが趣味。

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