フランス在住ママ連載|食育体験。初めてのワインブドウ収穫
petit à petit|himama流フランスで子育て Vol.6
フランスで暮らすhimamaさんファミリーの日常を綴る人気連載。フランスと言えば?で思い浮かぶ人も多いであろう「ワイン」。今回は本場フランスでのワインブドウ収穫をご紹介。
フランスとワイン。
9月からワイン用ブドウの収穫がスタート
フランスといえばワイン!
フランス人の生活にとって切っても切り離せない存在です。
もちろん我が家の生活にも欠かせません。
ある日の食卓。ワインはマスト!
その年の天候やブドウの成熟具合でも異なりますが、今年は少し遅めの9月中旬から収穫がスタート。
毎年1月頃から枝の剪定が始まり、その後、霜や病気を乗り越えて大きくなったブドウたち。
心を込めて収穫させてもらいました!
フランスの葡萄畑はプチサイズ
ブドウ畑と聞いてイメージするのは、棚式のブドウ畑ではないでしょうか?
収穫も、頭上に成る実を採っていくスタイルが思い浮かぶかもしれませんね。
2歳児のかくれんぼにはちょうど良い??
フランスの場合は、垣根式でそれぞれの木も子供くらいのプチサイズ。
こんな木が何ヘクタールも並んでいます。
この時期になるとフランス中のあちこちで緑のブドウ畑が見られます。
2歳児初めてのブドウ収穫
実はうちのパパはワインを作る人。
娘もそのことは理解していて、これまでに何回もワイナリーへ遊びに行っています。
畑で大きくなっていくブドウを見て、収穫を今か今かと待ちわびていました。
赤ちゃんブドウ。これは残念ながら一部が腐り始めてしまった子
心を込めて収穫
畑によって収穫方法は様々ですが、ここでは一つずつ人の手で摘み取ります。
すっかり馴染んでいますね。
丁寧に収穫します。
パパにも見劣りしないハサミ捌き!とっても上手!
薬剤を使っていない畑なので、虫がたくさんいるんです。
虫が大好きな娘は、いろんな虫を見つけては報告してくれます。
他にも子供たちがお手伝いに来ていて、みんなでワイワイ遊びながら楽しみました。
ブドウを見つけるのもお得意な様子。
作業に集中!
片手にハサミからパンに切り替わっていました。
収穫したブドウは赤いバケツへポン。
ブドウは必ずしも完璧なものばかりではなく、中には一部が腐り始めているものや病気になっているものもあります。
それらを目視で確認し、悪い粒は手で取り除くという選果をしながら進めていきます。
畑からの景色は最高!
そんな地道な作業を1日中ひたすら続けていきます。
ランチタイムや休憩時間に青空の下で食べるご飯、ワイン、チーズなどは本当に最高です!
その年の収穫量と収穫隊の人数にもよりますが、全ての畑のブドウを収穫し終えるまでに2週間程かかったようです。
今年はフランス全土で霜の被害がひどく、例年よりもかなり少ない収穫となってしまいました。
収穫されたブドウたちの行方は…
ブドウがワインになるまで
一つずつ収穫されていったブドウたちはこの後、プレス機に入れられます。(白ワインの場合)
どのくらいの時間プレスするかはワイナリー次第。
時間をかけてゆっくりプレスすることで、よりアロマティックな仕上がりになるとのこと。
右にある大きな機械がプレス機。
絞られたブドウジュースはそのままタンクへ運ばれます。
あとは自然の力に任せて発酵を待つだけ。
奥でタンクのお掃除中のパパ。
いわゆるナチュラルワインと呼ばれるようなものの場合は、このまま何も加えずにワインとして完成します。
美味しいワインに成るかどうかは、生産者の経験による感覚と努力によるものとも言えるかもしれません。
ワイン自身の力でこんなに綺麗な液体ができるのには驚きです。
自分が携わったワインを飲めるのは格別。
自然だけのポテンシャルで完成したワイン。
日本でワインというと少し高貴なイメージがあるかもしれませんが、フランスではもっとカジュアルな生活の一部として考えられています。
食を知って、食卓をもっと楽しく
娘がワインを飲めるようになるまでには、まだまだ長い時間が必要ですが
一つの食が生まれる過程をこうやって知れることは、とても貴重な経験だと思っています。
見て触って知る。
娘が以前通っていた保育園でも、近くの畑に行って野菜収穫をするというアクティビティがあったり
街にもいくつもの野菜直売所があったりと、食を知れる機会がとても多いように感じます。
自分が食べているものを知ることで、いつもの食卓がもっと美味しく感じるかもしれません。
愛情も湧いてくるよね。
娘と一緒にワインを楽しめるような将来が待ち遠しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは、À bientôt!
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