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フランス在住ママ連載|フランスで保護猫を迎えること

フランス在住ママ連載|フランスで保護猫を迎えること
petit à petit|himama流フランスで子育て Vol.21

フランスで暮らすhimamaさんファミリーの日常を綴る人気連載。保護猫を迎えることになったhimamaさん一家。日本とは全然違う、フランスでのペット事情をご紹介。

 

 

昨年の秋、我が家に新しい家族が増えました。

くるみの季節にやってきた、保護猫のノワくん(フランス語でくるみ)です。

 

生後6ヶ月。どんどん大きくなります。

 

今回はフランスのペット事情についてお話しします。

 

ペットショップ 生体販売禁止

とても悲しいことですが、夏のバカンスの時期のペット放棄が問題視されているフランス。

フランスでは2024年から犬猫の店頭販売が禁止されます。

 

といっても既に生体販売をしているペットショップはかなり少ないと感じます。

街で見かけることもほとんどないです。

 

フランスでペットを迎え入れる場合の選択肢は大きく2つ。

ブリーダーさんから直接購入、もしくは保護施設から引き取り里親になるかです。

 

初めましての日。まだ警戒中。

 

我が家は保護猫を引き取ることに決めました。

 

保護団体から猫を引き取る。

フランス国内には数多くの動物保護団体が存在します。

全国規模で運営しているところから、地域の小さな団体まで様々です。

 

初めておうちに来た日。

 

WEBサイトもしくは、譲渡会で気になる子がいれば団体にコンタクトを取ります。

サイトには猫の性格などが細かく記されています。

 

こんな感じでOKなことダメなこと、これ以外にその子の性格がわかるようになっています。

 

里親になるには、住居や家族状況、ペット飼育歴などの審査が必要です。

 

具体的な審査内容は保護団体によって異なり、厳しいところだと団体のスタッフが事前に家まで出向き飼育可能かどうかを確認する場合もあるようです。

 

2日目。部屋の中を探検。

 

審査が通ると、一時預かりをしているホストファミリーの家に迎えに行きます。

その際に保護団体への寄付金やデポジットなどを支払います。

 

この日は初めてのワクチン。ワクチンの接種状況も保護団体に報告することになっています。

 

デポジットは子猫が去勢を終えた後に、返金される仕組みです。

性別によって金額が違いましたが、男の子の場合は100ユーロでした。(女の子の方が高い設定です)

 

捨てられてしまう命を増やさないようにするためにも、とても大事なことだと思います。

 

健康手帳。

 

またフランスでは1匹に対して健康手帳(日本の母子手帳と同じような内容のもの)が発行され、その子の医療記録が全て残せるようになっています。

 

中はワクチン接種記録や成長曲線、育て方など、人間の母子手帳と同じ!

 

外国で猫を飼うと決めるにあたり、検討したこと。

ペット不可賃貸はない!?

まず1番大事な家のこと。

フランスでは基本的にはどの物件でもペットが飼えるようになっています

オーナー側にペットが理由で入居拒否を行うことができないような法律が制定されているのです。

賃貸情報に「ペット可・不可」という項目すらありません。

 

すっかり仲良しの2人。

 

もちろんオーナーさんによっては「できれば飼わないで欲しい」という場合もあるようですが、完全拒否はできないことになっています。

 

入居時に元々ついていたキャットウォーク。前の住人も猫を飼っていたのかも。

 

ペットも一緒に旅行。

フランスではペットと一緒に、カフェやレストラン、ホテルに行ったりすることが一般的。

 

日本に比べると、レストランもホテルもペット同伴に関してはかなり寛容です。

バカンスシーズンには、電車でも飛行機でもペットを見かけない日はないくらい!

 

ヨーロッパ系の航空会社は客室にペット連れ込み可としているところが多く、飛行機でも安心して一緒に旅行ができます。

 

車でお出かけ。

 

我が家も毎年の旅行は欠かせなく、また1年に1回は日本への一時帰国もあります。

もし一緒に国外旅行に行く場合は、獣医さんに猫用のパスポートを発行してもらう必要があります。

 

 

犬猫共通です。(出典元:https://www.santevet.com/articles/chiens-et-chats-leur-passeport-pour-l-etranger

 

ただ、猫の性格によっては旅行が苦手な場合も多いと思います。

 

知り合いや近所の人に頼めない場合は、ペットシッターやペットホテルを利用することもできます。

ホテルの場合は1部屋がかなり広く、多頭飼いの場合は同一料金で同じ部屋に過ごすことができたりと良心的。

 

料金設定は時期ごとに変動することが多いようですが、日本の価格帯に比べるととても利用しやすいと感じました。

 

猫専用ホテル。(出典元:https://hotel-georgescat.fr/chambre-duo-famille-pension-feline-nantes/

 

またフランスの特に地方では、外飼いをしている場合が多いように感じます。

(自由に過ごさせたいというフランス人らしい理由からでしょうか?笑)

 

ご近所の猫ちゃん。4匹ほどレギュラーメンバーがいます。

 

友人ファミリーの場合、飼い猫のチップ番号にだけ反応する猫専用ドアをつけていて旅行中も自由に出入りできるようにしています。

餌は自動給餌器を使うか、ご近所さんにお願いするか。

 

私たちの住むアパルトマンにもたくさんの猫が住んでいますが、みんなで飼っているような感じでもあります。

 

みんな首輪はしていないですね。

 

先日スペインへ2泊3日のお出かけに行った際には、まだワクチンの回数が足りず猫パスポートの発行が間に合わなかったので、自宅でお留守番をしてもらいました。

 

自動給餌機、自動給水機、ペットカメラ設置で問題なく過ごせました。

(自動トイレを導入したらもっと長く旅行できるかも)

 

暖房の上のお気に入りスペース。

 

人間と動物が共存しやすい環境が整えられているフランス。

悲しい命をこれ以上増やさないような素敵な世界を願っています。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

それでは、À bientôt!

 

 

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himama

himama

写真をこよなく愛する主婦。

現在フリーのwebディレクター。

2018年に女の子を出産。

2020年夫の転勤でフランスに移住。

 

Instagram:@y_himama0918

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