里山を五感で味わう古民家ステイ。「八百熊川」で穏やかなひとときを
by Fumi
自然に囲まれた宿場町で楽しむ、2人だけの古民家ステイ
都会の喧騒から離れて
今回ご紹介するのは、福井県・若狭にある「八百熊川」。
昔から多くの旅人が体を休めた宿場町にある、ローカルライフを楽しめる一棟貸しの古民家ホテルです。
デジタルデトックス(携帯やテレビなど、画面から離れて過ごすこと)や、都会から離れて田舎の生活を味わう旅が人気になっている今だからこそ、訪れてみたい場所。
もともと民家として使われていた町屋をきれいにリノベーションし、山や小川などの自然に囲まれた古き良き日本の生活を肌で感じながら、心地よく時を過ごせる空間。
このお宿の魅力は、古民家ホテルでありながらも洗練された空間やインテリアのデザインと、記憶に残るお食事の美味しさ。
ホテル好きの私の中でも、深く記憶に残る温かいステイになりました。
その魅力を詳しくお伝えしていきますね。
ゆったりと旅する、「八百熊川」の魅力
01一歩足を踏み入れて感動!レトロとモダンが調和した空間
私たちが宿泊したのは、「ほたる」という建物。
リビングにある小上がりと、小川がのぞける小窓が気に入って予約しました!
※今は、そのほかにも「ひばり」や「つぐみ」といったまた違った雰囲気のお部屋も新しくオープンされたようです。
朝にこの小上がりでお茶を一杯いただきながら、窓を開けると見えるのが青々とした山。
そして、宿の目の前を流れる小川のせせらぎを楽しんで…。
思い出すだけで深呼吸をしたくなる、最高の朝の迎え方です。
室内は、土壁と温かみのある木をベースにしたインテリアでまとめられています。
和紙を使ったペンダントライトがお部屋のアクセントに。
部屋に入ってまず思ったのが、とても優しい、いい香りが漂っていること。
お部屋の雰囲気にあっていながらも和風すぎない、モダンな香りにホテルのこだわりを感じました。
現代の家にはなかなか見られない土間のスペース。
どこか懐かしさを感じさせるこの空間に、可愛らしい盆栽とおしゃれなペンダントライトが印象的な、私的お気に入りスペースです。
02地元のお母さんたちが作ってくれる、記憶に残る「おもてなし膳」
八百熊川に泊まったら、絶対に体験してほしいのがこの「おもてなし膳」。
作ってくれるのは、地元に住んでいるお母さんたち。
お米からお野菜、魚まで、全ての食材が福井でとれた地のものや、旬の食材。
地のものの魅力を隅々まで分かっているお母さんたちの作りたての夜ご飯は、これ以上ないほどのおいしさでした。
今までの最高のディナーを一つ選ぶとしたら、私はこの時の夜ご飯を選びたいと思うほど。
お部屋にいながらにして、若狭の魅力を120%感じられる御膳。
ホテルのコースではなかなか感じることのできない温もりを感じるお料理を、じっくり時間をかけて味わってみてくださいね。
03山の中で静かな夜を。リラックスした眠りへのこだわり
ほたるは2階建ての古民家で、上の階にあるのが寝室。
サイドテーブルやベッドサイドランプのまるい形が月のようで、インテリア一つ一つのセンスの良さに惚れ惚れしてしまいます。
ここで、夫婦で読書をしたりお茶を飲みながら話したり、まったりとした夜の時間をお楽しみください。
この写真には映っていないのですが、寝室には窓もあって、朝日がしっかり入ってくる造りになっているのも嬉しいポイント。
ツインの寝室が1つにシングルの寝室が1つと、最大3人泊まれるようになっています。
そして、もう一つのおすすめポイントは袖を通した瞬間感動するほどの柔らかいパジャマです。
メンズ、レディースでお揃いのシンプルなデザインもとても可愛くて、売っていれば購入したいくらいの心地良さ!
私たち夫婦も、このパジャマのおかげで深い眠りにつくことができました。
小川のせせらぎを聴きながら、ローカルステイで記念日のお祝いを
古き良き町並みの中で、ほっと息をついて日常を忘れるひとときを。
都会の喧騒を離れて、ゆったりと夫婦の記念日を祝うのにもぴったりです。
ホテルには温もりが足りない、一棟貸しにはサービスが足りない…と思われがちですが、この八百熊川はその全てを備えたお宿だと思います。
お宿に向かうまでの山の合間を縫うようにして走るドライブも、とても気持ちいいものでした。
ぜひじんわりと温かい気持ちになる記念日を、八百熊川で過ごしてみてはいかがでしょうか?
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ARCH DAYS コラムニスト
FUMI
「暮らすように旅する」をテーマに、ホテルから見つける旅の魅力をフォトグラファー/ ライターとして発信。
映画の一部を切り取ったようなドラマチックな写真と文章を得意として、旅先の自然体な魅力をお伝えします。
Instagram:@fummy23_