
個性とトレンド感あふれる「ガーランドフラワー」最新ブーケ&フラワースタイリング11選
by nana
花と花をつないで生まれる、やわらかなラインや動き。「ガーランド」というアレンジが、いまブーケや装花のスタイリングを、もっと自由にしてくれています。手に持つのはもちろん、肩にかけたり、リボンのように結んだり──。
軽やかに揺れるその姿は、装いにも空間にもすっとなじんで、自分らしさをそっと引き出してくれる存在に。
スタイリングの幅が広がるからこそ、とっておきの1日に“ぴったりの花のかたち”がきっと見つかるはず。
花をもっと自由に楽しみたい花嫁さんにぴったり。個性とトレンド感をあわせ持った、最新のガーランドフラワーをご紹介します。
ガーランドフラワーって?
最近、おしゃれ感度の高い花嫁さんたちの間で注目されている「ガーランドフラワー」。
“ガーランド”とは、花や葉、実などを連ねて作る飾りのこと。語源は、古フランス語の「guirlande」に由来しています。
花を“まとう”感覚も、ガーランドの魅力のひとつ (出典元 Instagram:@hiroshi___nakamura)
たとえばこの一枚。
ショールのように肩から流れるガーランドフラワーは、まるでドレスの一部のように自然になじみながら、しっかりと華やかさも感じられるスタイル。
“装飾”ではなく“スタイリングの主役”になる──そんな魅力が、ここにはあります。
まとうことで生まれる立体感。歩くたびに揺れる余韻。
見る角度によって表情を変える、自由で軽やかなフォルム。
ガーランドフラワーだからこそ叶う、動きのある花のスタイルです。
ガーランドで楽しむ、新しいブーケ&フラワースタイル
クラッチ風の、トレンド感あふれるアレンジ (出典元 Instagram:@iida.satoshi)
いま、そんなガーランドフラワーが世界中で進化中。
国内でも、個性とトレンド感を大切にしたい花嫁さんの間で、じわじわと人気を集めています。
手に持つのはもちろん、肩にかけたり、手首に巻いたり、リボンのように垂らしたり──
スタイリングの幅がぐっと広がるのも、ガーランドならではの楽しさです。
花や葉を編み込んだナチュラルなものから、花だけを連ねたモードなデザイン、リボンやパールをあしらったアクセサリー風のものまで、表現のバリエーションも豊かに。
「ほかの人とはちょっと違う、自分らしい花を取り入れたい」──そんな想いに寄り添ってくれるのが、ガーランドフラワー。
今回は、さまざまなスタイルで楽しめるガーランドフラワーの魅力を、たっぷりご紹介します。
きっと心ときめく、お気に入りのスタイルに出会えるはずです。
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ブーケ
01軽やかさと洗練が両立する、大人のかすみ草ブーケ
大人花嫁に寄り添う、かすみ草のスタイル (出典元 Instagram:@iida.satoshi)
ふわっと風に乗るような、かすみ草だけで仕立てたガーランドブーケ。
まとうように添えることで、かすみ草がまるでドレスのデザインの一部のように溶け込んでいるのが特徴です。
かすみ草のスタイル (出典元 Instagram:@iida.satoshi)
可憐なイメージのあるかすみ草ですが、潔く一種で仕上げた花材選びと、ドレスの立体的なフォルムに寄り添うように“まとう”スタイリングにより、甘さを抑えた洗練された印象に。
ナチュラルさと都会的な洗練を併せ持つ、大人花嫁にもおすすめのガーランドブーケです。
02歩くたびに揺れるロングガーランドブーケ
肩から足元へ。動きの中で魅せる、ナチュラルな品格 (出典元 Instagram:@08saya_hk)
ユリとランをたっぷりと使い、肩から足元まで流れるように連ねたロングガーランド。
淡いホワイト〜イエローのグラデーションでまとめることで、贅沢なボリュームながらも、透明感のある優雅な佇まいに仕上がっています。
歩くたびにふわりと揺れる花々は、写真にもムービーにも美しく映え、まとうことで生まれる動きが魅力的。
挙式や前撮りはもちろん、ゲストの前に立つ瞬間や移動するシーンでも印象的に見せてくれる、万能な一束です。
03花とパールが織りなす、ジュエリーのようなガーランドブーケ
丁寧につなげた白い花々のガーランドに、長く伸びるカラーの茎をそのまま活かして加えたブーケ。
やわらかなラインにシャープさが加わることで、優しさの中に芯のある印象を与えてくれます。
そこにそっと添えられたのは、繊細なパールのガーランド。
花を“持つ”というより“まとう”感覚を楽しめるこのアレンジは、まるでジュエリーのような存在感で、花嫁の所作や雰囲気まで美しく引き立ててくれます。
ガーランドとパールの揺れが、自然な動きを生み出してくれるからこそ、後ろ姿やふとしたしぐさまで美しく残せます。
04背中で魅せる、ラインが美しいボリュームブーケ
背中に沿うラインが印象的。ふんわり軽やかな新感覚ブーケ (出典元 Instagram:@bokunokekkon)
ころんと丸い黄色のピンポンマムと、繊細な白花を縦に連ねたガーランド。
背中に沿わせるように垂らすことで、印象的な後ろ姿を演出します。
花の丸みとラインの流れが絶妙に重なり、ボリュームがありながらも、軽やかで柔らかな印象に。
新感覚ブーケ (出典元 Instagram:@bokunokekkon)
アップスタイルのヘアと合わせれば、首まわりはすっきりと、ブーケの存在感はしっかりと引き立ちます。
正面はもちろん、振り返った姿や斜め後ろからのショットまで、多彩な角度で魅せてくれるスタイルです。
05手元を飾る、モードな印象のフープ型ブーケ
クラッチのように手元を彩る、新しいスタイルのブーケ (出典元 Instagram:@@iida.satoshi)
しなやかなカラーの茎をくるりと束ねた、印象的なフープ型ガーランドブーケ。
手元にそっと添えるだけで、モードな雰囲気と華やかさを両立できるスタイルです。
新しいスタイルのガーランドブーケ (出典元 Instagram:@@iida.satoshi)
クラッチバッグのような感覚で扱いやすく、ブーケを自然に、そして美しく持てるのも魅力のひとつ。
安定感があるため、歩くときや写真撮影でも扱いやすく、実用性とビジュアル性のどちらも叶えてくれる一束です。
06スモークツリーとワインカラーが織りなす、シックブーケ
ファーのような質感と深みのある色。奥行きを感じる上質スタイル (出典元 Instagram:@akari_akari_hairmake)
ふわりと広がるスモークツリーに、ワインカラーの小花を連ねたシックなスタイリング。
異なる質感を組み合わせることで、立体感と深みのあるブーケに仕上がっています。
スモークツリーのふんわりとしたテクスチャーが、どこかファーのような雰囲気を演出し、さりげないラグジュアリーさも。
大人っぽく、でも個性も大切にしたい。そんな花嫁さんにおすすめしたい、奥行きのあるデザインです。
07和装にふんわり調和する、優美な流れるブーケ
白無垢に寄り添う、優しげな色合いと流れるようなシルエット (出典元 Instagram:@hiroshi___nakamura)
白無垢に合わせたのは、淡いピンク色のシンビジウムを連ねた、流れるようなガーランドブーケ。
ランの一種であるシンビジウムは、気品ある光沢感と花もちの良さが魅力。
花の連なりが生む自然な垂れ感が、凛とした和装のシルエットに、やわらかさを添えてくれます。
ブーケとしての存在感がありながら、まるで装いの一部のように溶け込む姿がとても新鮮。
ガーランドブーケだからこそ叶う、“しなやかな和装アレンジ”です。
08リボンに胡蝶蘭を連ねて、手首に添える新感覚ブーケ
大ぶりな胡蝶蘭の花に、細めのリボンを組み合わせた、手首に巻きつけるスタイルのガーランドブーケ。
手元にふわりと揺れる花とリボンが、まるで動きに寄り添うように美しく連なり、まとう感覚をより楽しめるアレンジです。
リボンを手首に巻きつけてブーケを身につけることで、両手が自由になるだけでなく、歩くたびに花が自然と揺れて、立ち姿やしぐさにも美しいニュアンスが生まれます。指輪交換などの大切な場面でも自然に手元を彩ってくれますね。
“持つ”から“添える”へ──そんな新しい花の楽しみ方が叶う、自由度の高いブーケスタイルです。
09花冠とイヤーカフ、二つの魅力を楽しむアレンジ
たっぷりの白花と長いリボンが愛らしい、王道の花冠スタイル (出典元 Instagram:@sk.wedding_se)
可憐な白花をたっぷり連ねたガーランドを、伝統的な花冠に仕立てたスタイル。
どこかクラシカルでありながら、両サイドにふんわりと垂れる長いリボンによって、今っぽいムードもしっかりと漂う、ロマンティックな装いです。
ミディアムショートに映えるイヤーカフアレンジ (出典元 Instagram:@sk.wedding_se)
一方で、印象をガラリと変えてくれるのが、片耳にだけあしらったガーランドのイヤーカフ風アレンジ。
ミディアムショートの髪からあえて長く垂らすことで、シンプルな装いに華やかな存在感を添えます。アクセサリーでは表現しきれない、花ならではの自由な表現が魅力です。
装花
10異なる繋ぎ方が生み出す、立体的なガーランド装花
降り注ぐような花のラインに、思わず見とれるデザイン (出典元 Instagram:ラボニカルフラワーワークス @luvonical_flowerworks , フローリスト @iida.satoshi)
まるで空から花が降り注ぐような、印象的なガーランドフラワーの高砂装花。
茎のまっすぐなラインを活かしたカラー、花だけを重ねた大ぶりの白花──それぞれの繋ぎ方に違いがあるからこそ、装花全体にリズムと奥行きが生まれ、ドラマティックな雰囲気が漂います。
遊び心を感じさせるアレンジ高砂 (出典元 Instagram:ラボニカルフラワーワークス @luvonical_flowerworks , フローリスト @iida.satoshi)
さらに、くるんと曲線を描く枝ものがやわらかな流れを添えて、空間に立体感と自然なニュアンスをプラス。
左右対称にきっちり整えるのではなく、植物の個性をそのまま活かして、自由でのびやかなスタイリングを楽しめるのがこの装花の魅力。
落ち着いたトーンの中に、さりげない遊び心を感じさせるアレンジは、大人の花嫁さんにもぴったりです。
11窓辺を彩る、抜け感たっぷりの片側ガーランド装花
ナチュラルに揺れる花々が、景色と溶け合うように (出典元 Instagram:@hiroshi___nakamura)
自然光がやさしく差し込む窓辺に、そっと寄り添うように垂れたガーランド。
このスタイルのポイントは、あえて片側だけにガーランドを垂らし、“余白”を活かすことで、抜け感が生まれています。
高砂ガーランドスタイル (出典元 Instagram:@hiroshi___nakamura)
その抜け感が、カラフルなのにどこか上品な雰囲気に仕上げてくれています。
飾りすぎずに“ちょうどいい華やかさ”を取り入れたいときにおすすめの、軽やかで美しい装花です。
ガーランドフラワーがスタイルをぐっと自由にしてくれる
いかがでしたか?
花を連ねてつくるというシンプルな手法なのに、ブーケとして、アクセサリーとして、さらには装花として──
こんなにも多彩に表情を変えてくれるのが、ガーランドフラワーの魅力です。
その自由さと遊び心があるからこそ、ガーランドフラワーは、花嫁一人ひとりの「らしさ」を引き出してくれるのかもしれません。
手に持つだけじゃなく、身にまとったり、髪に飾ったり、空間を彩ったり。
花との向き合い方がもっと自由になれば、ドレスやシーンに合わせて“自分にしっくりくる”花のスタイルがきっと見つかるはずです。
ぜひ、ガーランドフラワーで、自分らしいスタイルを見つけてみてください。
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nana
企業のブランディングを担う制作ディレクターやフォトブランドを展開。 年子男の子ママ。 ライターとしては、トレンドを意識した役立つ情報を発信していきます。
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