今考えよう、家族だけで迎える結婚の形とは?
by ARCH DAYS
今、改めて「ウェディング」について考える。
新型コロナウイルスの感染拡大により、今年結婚式を予定していたたくさんのARCH DAYS花嫁さんが、延期や中止という勇気ある決断をしたという声を聞いています。
この事態の中ですから、予定していた内容をそのまま延期にすることが難しく、先が見えない不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
また自粛要請もあり、普段通りの生活すらままならない…そんな状況ではありますが、逆をいえば2人の時間を取れる絶好のタイミング。
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だからこそ、結婚について本質的な意味をもう一度考え、「挙式・披露宴」という流れだけでなく、他の選択肢があることを知ってもらえたらと思っています。
そこで今回は、「家族婚」についてご紹介したいと思います。
結婚式は2人だけのことではなく、家族との大切な時間でもあります。
未来に向かって、少しでも前向きに考えられる時間を作ってもらえたら嬉しいです。
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「家族婚」とは、大切な時間を共有すること
家族婚とは何か
通常の結婚式との違いは、その名の通り、家族や親族のみで行うこと。
新郎新婦と両親だけのパーティーから、親しい友人を数名招待し、多くとも30名位の人数で行われることが多いようです。
ゲストとの距離も近く、アットホームでとても温かいパーティーになることが大きな特徴で、大勢の人の前に出ることが苦手な花嫁さんにもおすすめ!
「よく知る顔ぶれだったから緊張もせずいつも通り楽しめた!」という花嫁さんからの声も多く聞きます。
「家族婚」こんな2人におすすめしたい!
1)両親にもおもてなしがしたい
披露宴で、両家ご両親がお酒を持ってご挨拶に回っている光景をよく見かけると思います。
これは、日本ならではの風習であり、ご両親も新郎新婦と同じ「ホスト側」でゲストにおもてなしをしているということになります。
この習慣も決して悪いことではありませんが、せっかくなら両親にも思いっきり2人からおもてなしをしてみませんか?
両親にもゆっくり料理を食べてもらい、お酒も楽しんでもらう。そして、何より親族との会話を楽しんでもらいましょう。
きっと久しぶりに再会する両親の兄弟や甥姪との時間に両親も心踊っているはずです。
また、ご両親に参加してもらうようなコンテンツを入れることもとてもオススメです!
上の写真は、両親からの最後の1口、ラストバイトのシーン。
ちょっと照れ臭いけど、結婚式という日だからこそ叶う両親との時間を一生忘れられないものにしてください。
2)1人1人と時間をかけてゆっくり食事をしながら話がしたい
結婚式で新郎新婦とあまり話すことができなかったという経験をしている人も多いと思います。
その点、家族婚は余裕を持った進行にできることが大きなメリット。
特に、なかなか会うことができない祖父母や親戚の皆さんから、「本当は2人とたくさん話がしたいけど、お友達との時間もあるから…」と遠慮してしまうという声も多く聞きます。
時間に余裕がある分、「歓談」と言われる自由な時間を多く取ることができ、参加してくれた皆さんとより多くの会話ができるはず。
家族婚ではそんな親族の気持ちにも寄り添えるのです。
新郎新婦の2人もゲストと一緒に料理、お酒を楽しみながら、幼少期の思い出話や彼との思い出話に、花を咲かせてみてはいかがでしょうか。
3)緊張せず、自分たちらしく楽しみたい
結婚式披露宴に少し抵抗を感じる方の中には、“大勢の人前に出ることが苦手” “自分たちが注目されることは避けたい”という思いを抱いている2人も多いのではないでしょうか。
その思いの中には、「普段通りの自分たちで楽しみたい!ゲストも堅苦しくなく、自然体で過ごしてほしい!」という気持ちが込められているはず。
小さな頃から自分たちを知ってくれていて、見守ってくれていた家族・親族の前なら、そんな不安も少なく、一緒に時間を楽しむことができますよね。
ただ、自分たちは色々なことを知っているけれど、お互いの親族同士は、はじめましての状態です。
なので、パーティーの序盤で「家族紹介」をするコンテンツを入れることをオススメ◎
例えば、こんな紹介を…
・新郎新婦にとって、どんな関係なのか
(例えば、姉・弟・おじさん・いとこ…など)
・小さい頃の思い出エピソードを簡単に紹介
・その方が好きなもの、趣味などを紹介
「お友達と過ごしている時の2人の姿を知りたい!」と思っている家族も多いので、親しい友人を家族婚に招いた場合は特に取り入れてほしいコンテンツです。
少人数でもちょっと人前で話すことは苦手だな…という2人の場合は、家族紹介を入れ込んだプロフィールブックを作成してみても◎
家族・親族同士の間に、新しい会話が生まれるキッカケになったら2人も一緒に楽しむことができるはずです。
▼プロフィールブックについてはこちらをチェック!
4)披露宴形式ではなくとも、大切な節目を家族に見てほしい
結婚式のスタイルが多様化する中、結婚という節目を「大切な人に見てほしい」と漠然と思い描いている方も多いはず。
“結婚式=大きな披露宴”ではなく、何か方法はないか…と考えている方にも家族婚はオススメです。
披露宴以外の選択肢の中には、写真撮影のみ・新婚旅行のみというスタイルもあり、そのような方法も良いのですが、その場にお互いの家族・親族が集結するという時間は、当たり前なことではなく、本当に特別なもの。
2人だけの写真ではなく、家族・親族と過ごしている瞬間もしっかり残してもらえるような方法を選んでみてはいかがでしょうか。
5)大好きな人たちに、自分たちの声で感謝を伝えたい
結婚式を考える2人にとって、「感謝を伝えたい」という思いはとても強いですよね。
もちろん家族婚でなくてもそれを叶えることはできると思いますが、より近い距離感で伝えられるのは、この家族婚という形だと思います。
パーティーの終盤に、突然しんみりするような進行ではなく、家族・親族のことを1番知っている2人が思うタイミングで感謝を伝えることが大切。
例えばこんな伝え方を…
・新郎新婦共に家族・親族に向けたお手紙を書く
パーティー中に読んでも良いですが、挙式の中で手紙を読むなんて演出もオススメ。
・ファーストミートに家族も参加してもらう
花嫁姿になってから初めて対面する瞬間を一緒に過ごし、一言「今日までありがとう」と伝えてみては?
・ゲスト全員にお手紙を用意する
せっかくの少人数なので、言葉と共に直接手渡しすると特別感が倍増。
・感謝のギフトにこだわる
お返しを全員同じものではなく、それぞれに合ったもの・贈りたいものをセレクトしてみては?このギフトを選んだ理由があるとより◎
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2人らしい結婚の形はお互いと向き合うことから始まる
自分たちは一体、何がしたいのだろう?とまずは向き合うことが理想を叶える一歩です。
“1番大切にしたいこと” “表現したいこと”がこの中にあったなら家族婚という選択肢も良いのではないでしょうか。
小さなパーティーでも「互いの家族と時間を共有する」ということが、これから人生を歩む2人にとって、かけがえのない財産になるはずです。
ぜひ、この機会に結婚式のスタイルについてもう一度、考えてみてください。
2人らしく結婚という節目を迎えられますように…
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TOMOMI
結婚式場・プロデュース会社のプランナーを経験し、フリーランスへ転向。
現在はコンセプト提案からアイテム作成、結婚式当日までをフルサポートしているフリーウェディングプランナー。
結婚という大切な人生の節目に寄り添い、形にしていくお手伝いができたら嬉しいです。
TOMOMI.TATE @tomomi.tate.wedding