結婚式でもうこれをしない!海外ウェディングに学ぶ6つの「しない」
by ARCH DAYS編集部
結婚式で「やらなくてはいけない」から、結婚式で「伝えたいこと」を考えよう
結婚式の進行や演出は、どういう事を取り入れたらいいのだろう?と思い悩む2人も多いと思います。
見たことのある演出を丸々取り入れるのはすこし気がひける…とはいえ、そこから大きく外れてしまうことで失礼になってしまうのではないか…
たくさんの方々を招く結婚式だからこそ、考えますよね。
大切なことは、「2人が伝えたいことは何か」ということ。
それを考えてみると、必ずやらなくてはいけないと思っていたことが実は必要無かったり、もう少しアレンジを加えることでより良いコンテンツになることがあると思います。
そこで今回は、実際にアメリカ・アリゾナ州で行われたウェディングパーティーから、日本でも取り入れられる「〇〇しない!」ウェディングアイディアをご提案したいと思います。
結婚式の選択肢として参考にしてみてください。
結婚式といえば!の演出を「しない」新しい形のアイディア
1、「受付」をしない
日本ではまず、会場に到着すると必ずご祝儀の受け渡しをする「受付」があり、そこでは芳名帳の記入や席次表のお渡しなどが行われています。
多くはご友人にその役目をお願いしますよね。
受付での長蛇の列や急にかしこまった雰囲気に少し違和感を感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで、この「受付」というシステムを少しアレンジし、ご祝儀を手渡しではなく「鍵をかけたボックス」に直接入れてもらう流れにしてみては?
受付でのやり取りが少なくなるので、堅苦しくない雰囲気でゲストをお迎えでき、長蛇の列も緩和できるはず。
ご祝儀文化のある日本なので、お金の管理をする必要があることから海外のように丸っと受付をなし!という事は難しいですが、この方法であれば今まで行ってきた「受付」から無駄を省き、よりスムーズに進められます。
そして、その隣にはフォトブースがあり、自由にチェキで撮影をします。
その写真を新郎新婦の前撮りアルバムに貼り、メッセージを記入してもらうスタイル。
寄せ書きのようなイメージです!
ゲストの皆さんが楽しみながら取り組んでいる姿は各国共通ですね。
2、「新郎新婦揃っての入場」をしない
披露宴のスタートでは、新郎新婦の入場を待つシーンがほとんど。
どんな装いで新郎新婦が出てくるのか、それもゲストの楽しみであると思いますが、思い切ってウェルカムスペースに登場して、ゲストと一緒にパーティー会場に行くなんて進行も◎
待合スペースで待つ時間は、約20〜30分。
結婚式の限られた時間も無駄にせず、ゲストへ挨拶したり、お話ししたり、写真を撮ったり…それも大切な時間を活用した、おもてなしの1つになるはずです。
3、「高砂の設置」をしない
高砂とは、新郎新婦が座るメイン席のこと。
テーブルを置くスタイルから、ソファースタイルなど花嫁のこだわりポイントでもありますよね。
特にパーティー形式のウェディングにオススメですが、高砂をあえて設けないことでゲストとの距離がぐんと近づき、新郎新婦の動きも自由になります!
パーティーのスタートから、新郎新婦が会場を動き回って、挨拶に来てくれるという演出も◎
ゲストと同じテーブルに座っても良し!いつも通り自然体で結婚式を過ごしたいお2人にぜひ取り入れて欲しいアイディアです。
4、「コース料理」にしない
結婚式といえば、コース料理というイメージが強いですが、海外では自分で好きなものを選んで食べられる「ブッフェスタイル」が主流になっています。
各ゾーンに違う料理が並び、それを見渡すだけでもワクワクした気持ちになり会話も弾むはず。
ただ、初めからブッフェを取り行くことに慣れていない方も多いかと思います。
その場合は、コースとブッフェを掛け合わせても良いのではないでしょうか?
パーティーが始まった前半は、お席にお料理が運ばれてくる「コース料理」に。
お酒も入り、少し開放的な気持ちになった頃に「ブッフェ料理」がスタート!という流れにすれば、大きな抵抗感もなく参加してもらえるはず。
新郎新婦2人の思い出や故郷のオススメを料理を取り入れるも良し、ガーデンでBBQを取り入れるも良し。
食を通じて、いろいろなコミュニケーションが生まれ、老若男女楽しんでもらえるコンテンツになります。
ご親族が多い場合などは、ブッフェ料理をお席にサーブしてもらうようにお願いしても◎
ゲストに負担なく楽しんでもらえるよう、プランナーさんにも相談してみてください。
5、「細かな時間設定」をしない
結婚式の進行を考える時、間延びしないように、ゲストに楽しんでもらうために…と、分単位でコンテンツを決めなくてはいけないと思ってしまう方も多いのではないのでしょうか?
初めてのことだからこそ、心配な気持ちになってしまいますよね。
でも、ゲストの皆さんは2人と過ごす時間を楽しみに来てくれていますし、新郎新婦の2人も皆さんに伝えたいことがたくさんあると思います。
だからこそ、細かな進行を組み立てすぎず、「歓談」の時間を大切にしてみてください。
大切な方が一堂に集まり、美味しい食事とお酒、会話を楽しむことがとても贅沢な時間です。
6、「お見送り」をしない
パーティーが終わった後、新郎新婦のお見送りがあり、そこでプチギフトを渡すという流れが多いですが、海外ではお見送りはなく、逆にゲストに見送ってもらうことが多いようです。
その代わりに、パーティーの前に新郎新婦とご両親でお迎えする「迎賓(げいひん)」をします。
お招きしたゲストをしっかりお迎えするスタイルは、日本でも昔から取り入れられていた馴染みの文化であり、親族にとても好評という声も。
パーティーが始まる前に、職場の方・ご友人を両親に紹介できるので「ご挨拶をしたい」と思っている親御さんにとっても嬉しいコンテンツ。
そして、大切な皆さんの顔をみたら、緊張もほぐれ、いつも通りの2人でパーティーを楽しめること間違いなしです!
2人に気持ちを伝えるために必要な演出とは?
海外ウェディングに学ぶ6つの「しない」演出をご紹介しましたが、日本も海外も変わらないことは、2人がゲストを大事に思う気持ち。
全てを取り入れることが正解なのではなく、2人の気持ちを伝えるために「何が必要なのか」と、本質を考えてみることがとても大切です。
これまでの歩みはもちろん、これからも2人を囲んでくれる大切な皆さんと忘れられない1日を過ごしてくださいね。
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TOMOMI
結婚式場・プロデュース会社のプランナーを経験し、フリーランスへ転向。
現在はコンセプト提案からアイテム作成、結婚式当日までをフルサポートしているフリーウェディングプランナー。
結婚という大切な人生の節目に寄り添い、形にしていくお手伝いができたら嬉しいです。
TOMOMI.TATE @tomomi.tate.wedding