
ゲスト参加型の演出に。人前式で取り入れたい“サンドセレモニー”の作り方
by ARCH DAYS編集部
サンドセレモニーとは?
おしゃれな花嫁さんの結婚式で、最近よく見かけるようになった「サンドセレモニー」。
サンドセレモニーとは、様々な色のカラーサンドをひとつに容器に流し入れ、世界にひとつしかない唯一無二のサンドアートを完成させる挙式演出のこと。
細かい砂は一度混ざりあうともう別々に分けることができないため、「もともとは他人だったふたりが、これからはひとつの家族として生きていく」という誓いをたてる結婚式にはぴったりの演出ですよね。
人前式でのゲスト参加型の演出に
アメリカから来た「サンドセレモニー」の文化は、もともとは新郎新婦二人のみが参加し、ゲストが見ている前でそれぞれカラーサンドを入れアートを完成させるというものでした。
https://www.pinterest.jp/pin/41728734028584351/
しかしここ数年、日本ではサンドセレモニーは「結婚証明書」のような意味合いも兼ねたものに。
受付をすませたゲストに挙式前にカラーサンドをフレーム型の容器に入れてもらい、挙式で新郎新婦がそこに最後の砂を入れて完成させるという、ゲスト参加型の演出へと変化しています。
見た目にもオシャレで、参列してくれたゲストみんなの想いが込められたサンドアートは、結婚式後も新居に飾っておきたい大切な宝物に。
オリジナリティのある誓いをしたいと人前式を選ぶ新郎新婦さんが増えているのも、サンドセレモニーが支持されている理由のひとつなんです。
サンドセレモニーのフレームを手作りしよう
よく見かけるサンドセレモニーですが、ほとんどの花嫁さんはフレームを手作りしているそう。
なかなか難易度が高そうですが、意外とホームセンターなどで手に入る材料だけでDIYでき、難しいスキルもいらないので、不器用さんでも思い切って挑戦してみるのがおすすめ。
自分で手作りすることで、より思い入れの深いものにすることができますよ。
そこで今回は、編集部でサンドセレモニーフレームをDIYしてみたので、詳しいレポートをお届け。
初心者でも挑戦しやすい、簡単な作り方をご紹介いたします。
サンドセレモニーフレームの作り方
最大の悩みポイントは木材カット
おそらくサンドセレモニーフレームを手作りする際に、どうしたらいいか迷うのが最大のポイントは、フレームとフレームの間の木材をカットする方法。
手作りされている方のなかには100円ショップなどで木材を買って、旦那さんにのこぎりなどでカットしてもらったという花嫁さんもいましたが、木材をきれいにカットできるか少し不安ですよね。
のこぎりが自宅にない場合も…。
そこで今回は、もっと簡単にDIYできるようカットをプロに頼む方法をご紹介。
ホームセンターでカットしてもらおう
東急ハンズやカインズなどのホームセンターでは、購入した木材をその場でカットしてくれるサービスがある店舗があるのをご存知ですか?
ホームセンターならフレームも一緒に購入することができるので、その場でフレームの大きさを見ながら木材カットサイズを相談できてとっても安心。
今回は東急ハンズ渋谷店にてこちらの木材を購入。
同じ階にある木工房にて、別階で購入したA4フレームにあわせてのカットをお願いしました。
カットしていただいたのがこちら。
上部は砂をすべて入れ終わったあとにフタをしやすいよう、斜めカットに。
斜めカットはDIYでのこぎりで切るのはなかなか難しいので、プロに頼めると◎
サンドセレモニーフレームの作り方
用意するもの
・フレーム 2つ(今回はA4サイズのものを使用。お好みにあわせて好きなサイズを用意してください)
・上記にて購入、カットした木材
・木工用ボンド
・ホワイトの油性ペン
・ねじ回し(フレームに部品がついている場合のみ)
作り方
①サイト下部のDOWNLOADボタンより「Best Day Ever」のテンプレートをダウンロード。お好きなサイズに調整してプリントアウトしてください。
あわせてお二人の名前や挙式の日付など、反対の面に入れたい文字もデザインしてプリントアウトします。
▼デザインするならこちらの記事もおすすめ
②フレームから透明板を取り外し、①でプリントアウトしたテンプレートの上に置いて油性ペンでなぞります。
両方なぞり終えると、こんな感じになります。
③フレームの後ろに部品がついている場合は、この時点でねじ回しを使ってすべて取り除いておきます。
④木工用ボンドを使って、文字を書いた透明版を各フレームに固定します。ボンドがはみ出ると表から見えてしまうので、出しすぎないように注意。
⑤あらかじめカットしておいた木材を用意して、赤丸部分をボンドで固定します。
上部の木材は最後にフタにするものなので、この時には貼り付けないようにしてください。
⑥ ⑤で貼り付けた木材が完全にくっついたら、今度はフレームと木材をボンドで貼り付けます。
フレーム・木材・フレームの順番で貼り付けたら、重いものやゴムを使って隙間があかないように固定し乾かします。
⑦ある程度時間をおいて、ボンドが乾いたらフレーム部分は完成。
砂も素敵に用意したい
砂の配色で印象が変わる?!
サンドセレモニーをするときに気を付けたいのが、カラーサンドの色。だいたい4色から5色くらい用意するとバランスよく仕上がって◎
今回カラーサンドを購入したこちらのお店のように、ネット通販などで何色かセットにして販売しているところを活用するとお得に用意することができますよ。
色のセレクトは、結婚式のカラーテーマや季節感などを重視して選ぶのがポイント。
すべて主張の強い色を選ぶのではなく、濃い色にプラスして白やベージュなどの薄い色を入れることで、綺麗な配色になります。
砂を入れる容器はボトルがおすすめ
カラーサンドをフレームに入れる際に、どれくらいの量の砂を入れればバランスが良く仕上がるのか、ゲストはきっとわからないはず。
サンドセレモニーに慣れていないゲストはちょびっとしか入れなかったり、反対に大量に入れてしまったりとそれぞれで差がでてしまう可能性も…。
人前式でお二人が砂を入れるスペースがない!なんてハプニングも起きかねませんよね。
そんなハプニングを回避するためにも、ゲストがあらかじめどれくらいカラーサンドを入れればいいかわかるように、ボトルで用意しておくのがおすすめ。
これならボトル分の砂をそれぞれが入れれば良いので、混乱を招くことなく親切ですよね。
用意するもの
・カラーサンド(お好きな色を用意。4~5色くらい用意するときれいに作れます)
▶今回はこちらで購入
※今回はA4サイズの額に3センチ幅の木材を付けたサンドセレモニーフレームで、砂を4キロ使用しました。
・カラーサンドを入れるボトル
▶今回はこちらで購入
作り方
・今回用意したような先の細いガラス瓶を使用する場合は、厚紙で漏斗を作り、砂がこぼれないようそれぞれいっぱいになるまで入れて完成。
ボトルをゲストの人数分用意するのはもったいないのであらかじめ20本ほど用意しておき、受付をお願いした友人などに、空になったボトルに新たに砂を足してもらうようにお願いしておくと◎。
砂をこぼれないようにする厚紙
フレームにそのまま砂を入れようとすると、こぼれてしまう場合があるので、このようなストッパーを用意しておくと◎
用意するもの
・サイト下部よりダウンロードできるテンプレートを厚紙に印刷したもの
※今回使用したA4サイズのフレームにあうように作成しているので、適宜調整してお使いください。
・はさみ
・のり
作り方
・テンプレートの線部分を切り取り、点線部分を折り曲げて下図のようにのりをつけて固定したらできあがり。
フレームに差し込むと下図のような形になります。
すべて用意できたら完成!
サンドセレモニーフレーム・カラーサンド・厚紙を用意できたら、サンドセレモニーの準備は終了。
受付でゲストに説明してもらい、1色ごとにフレームへカラーサンドを入れてもらいましょう。
混ざりあったカラーサンドがとっても素敵ですよね。
新郎新婦用の砂の用意も忘れずに
結婚証明書としてのサンドセレモニー。
ゲストにカラーサンドを入れてもらったフレームに、新郎新婦が挙式の際に砂を入れて完成なので、お二人の分のスペースとカラーサンドを用意しておくのをお忘れなく。
2人が砂を入れ終わったら、しっかりとフタをして保管してくださいね。
DIYが苦手な方にはサンドセレモニーキットも
ここまでサンドセレモニーフレームの作り方をご紹介してきましたが
「不器用だしDIYが苦手なので手作りは無理かも…」
「もう式までDIYしている時間がない!」
なんて花嫁さんもいるかもしれませんね。
そんな花嫁さんは、minneやCreemaなどのハンドメイドマーケットで手作りしたサンドセレモニーキットを販売している人から購入するのが◎
それぞれのサイトで、「サンドセレモニー」と検索すれば色々なバリエーションのキットを探すことができますよ。
人前式の演出に「サンドセレモニー」を
いかがでしたか?
ずっしりと重みのあるサンドセレモニーフレームは、きっとおふたりにとって一生の宝物になるはず。
インテリアとしてもとってもオシャレですよね。
花嫁さんひとりで作るのは結構大変なので、旦那さんにも協力してもらって思い入れのあるサンドセレモニーフレームを手作りしてみてくださいね。
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ARCH DAYS編集部
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ハワイでの挙式、日本での披露宴を経験。2児の母。
情報集め大好き。手作り大好き。デザイン大好き。
自身の結婚式のペーパーアイテムはすべてパワーポイントで手作りしたツワモノ。